2017/3/1 カテゴリー : | 農業
路地すだちのたい肥やり
3月に入ると今年の路地すだちづくりが本格スタートします。元気なすだちを作る準備として、すだちの木一本一本の根元に、たい肥をまいていきます。村のすだち農家である大仲さんの農作業の様子を取材しました。
たい肥とは
たい肥(堆肥)とは、わらや動物の糞から作られる肥料です。鶏糞が使われることもありますが、今回は臭いが控えられた牛糞をメインとしたものを使用しています。
村内に多くのすだち畑を持つ大仲さんは、軽トラックにたい肥を乗せて運びます。これだけ乗せても畑のごく少ない面積しか埋めることが出来ません。
家族での共同作業
家族のチームワークで次々とたい肥を運ぶ風景は流石です。
たい肥のまき方
たい肥のまき方は木の若さや農家さんのスタイルによって少しずつ違います。ある程度大きくなったすだちの木が並ぶこの畑では、木の根元周囲5か所それぞれに農業用一輪車いっぱいのたい肥を撒いていきます。昨年撒いた場所を避けて、バランスよく配置するのがポイントです。
すだち畑に感じる春
すだちの畑をよく見ると、至るところに咲くオオイヌノフグリなどの春の花々が見られます。
モグラが掘った穴もよく見られます。豊かな土はミミズが多くいて、そのミミズを食べるモグラが土を耕してくれるので、モグラがいることは良いことです。
「土はすごく肥料を食べるんです。すだちの木の健康のため、毎年たくさんのたい肥をあげています。」と、大仲さんは楽しそうに語ってくれました。
近くの畑でも
隣のすだち畑では、今年から村の畑を借りてすだち作りをしている農家さんが、すだちの枝をきれいにカットする剪定作業をされていました。初めての剪定作業らしいですが、とてもきれいにカットされていました。次回はすだちの剪定作業について書かせていただきます。
ライター : 山
佐那河内村に移住して映像・WEB制作会社を立ち上げました。改修し住み始めた自宅兼事務所の裏山が放置されたすだち畑でした。せっかくのすだちをこのままにしておくのはもったいないと感じ、「常会」などで村のすだち農家の方に教えてもらいながらすだち作りや養蜂などにチェレンジしています。