農家レポート:すだちを作って45年 西岡優さん
すだち農家として、良いすだちの作り方を研究し、全農の営業部長としてすだちの魅力を日本中に伝えてきてきた西岡さんに、すだちを全国に伝えた努力の経緯を取材させていただきました。
10年の努力-すだち販促は一筋縄ではなかった。
すだちをどうにか関東にも広めたいと考え営業に行きましたが、最初はあまり注目を引くことができず、販売量もそこまで多くありませんでした。しかしそこでくじけず、キャンペーンガール「すだち大使」を募って東京に戻り、様々なものにかけて道ゆく人々に試食してもらったり、多くの努力を10年ほど続けた結果、少しずつ認知度が上がり出荷量も向上してきました。
「すだちは生娘、かぼすは熟女」
すだち宣伝の企画のひとつとして、熊本県の香酸柑橘であるかぼすと食べ比べてみようという企画がありました。そこで、すだちの方が酸味が強いことから、「すだちは生娘、かぼすは熟女」という冗談を出して当時のかぼすの販促担当の方と笑いあっていたのを覚えています。
PRのモットーは?
良いすだちを作って味を楽しんでもらうこと!どんなプロモーション活動をするにせよ、これだけは怠ってはいけません。選定、肥料、摘果摘葉、手早い収穫、毎年暑い中大変な作業をしなければなりませんが、食べた人を完成させられるような実が出来るよう、毎年すだちの木に向かってます!お盆の前後からははすだちの収穫が始まり、すだち農家さんは大忙し。お忙しいなか取材にご協力いただき本当にありがとうございました!
ライター : 山
佐那河内村に移住して映像・WEB制作会社を立ち上げました。改修し住み始めた自宅兼事務所の裏山が放置されたすだち畑でした。せっかくのすだちをこのままにしておくのはもったいないと感じ、「常会」などで村のすだち農家の方に教えてもらいながらすだち作りや養蜂などにチェレンジしています。