2017/10/11 カテゴリー : | 豆知識 | 農業

黄色く色付くすだちについて

10月も頭を過ぎると、緑色だったすだちが徐々に黄色く色付いてきます。現状、黄色いすだちは緑色のものと比べて市場の価格が無くなってしまうので、こうなる前にほぼ出荷されるのですが、少量出荷されないものはこのように黄色く熟れてきます。前回からも触れているように、この黄色いすだちの価値を見出せないかと模索しているので、今回はこの黄色いすだちについて少し紹介します。

実は村では使われている

黄色くなったすだちは、酸味が弱くなり、緑色のものとは少し違った味わいになります。佐那河内村ではマタくなると言われますが、酸味が弱まり穏やかになったすだちの酢は農家の間で使われます。昔からの使い道はお寿司の酢、最近ではスイーツに爽やかなフレイバーをつけるために使われたりしています。

黄色くなってから収穫する

黄色いすだちの条件は、黄色くなるまで木に実らせておくことです。緑の時期に収穫しておいたすだちを常温で放置しておいても黄色くはなるものの、味は大きく劣ってしまいます。

偶然撮れた赤とんぼと黄色いすだちのオツなコンビネーション^^

使い道を模索中

黄色いすだちは、「現在黄金すだち」や「完熟すだち」という名前で少しずつ市場に出てきていますが、収穫時期をずらすことは農業のスケジュール全体に影響を及ぼします。耕作放棄されているすだちの木を使うなど、新たな取り組みを模索中です。