2017/5/16 カテゴリー : | 農業
すだちの花の可能性
すだちの花が咲いた!
5月中旬、すだちの花が真っ盛りです。すだちを含め、柑橘の花は本当に美しく心地よい香りを漂わせます。今回はそんなすだちの花の成長の様子と、ちょっとした可能性をご紹介します。
花の成長
花芽
4月上旬、すだちの葉の間をよーく見てみると、「花芽(はなめ)」と呼ばれる小さな粒のようなものが見えます。今年は3月の気温が上がらず、花芽が見え始めたのも、花の開花も例年より1週間程遅くなりました。
つぼみから花へ
花芽は徐々に大きくなり、つぼみになっていきます。
ちなみに、近年徳島県で開発が進んでいる柚子とすだちを組み合わせた新種の柑橘「阿波すず香(あわすずか)」は、つぼみの段階でピンク色の斑点が見られ、ここで品種の違いが見て取れます。
つぼみは徐々に大きくなり、そして徐々に開いていきます。
開ききったすだちの花。その花からは、淡く爽やかな良い香りが漂ってきます。この時期村のさまざまな場所でこの素敵な香りが漂い、本当に良い心地になります。
すだちの花の可能性
すだちの精油?
現在このすだちの香り成分などが凝縮された天然の液体(精油/エッセンシャルオイル)を抽出する動きもあります。精油を作るには大量の花が必要なので、簡単には実用化しにくいですが、是非形にしたいものです。
すだちハチミツ?
すだちの花を飛びまわり蜜を集めるミツバチが作るすだち蜂蜜も是非味わってみたいです。これについてはすでに作っている生産者さんもあり、佐那河内村でも、すだちオンリーではありませんが、主に柑橘類の花の蜜が作る百貨蜜は少しずつ作られています。
ライター : 山
佐那河内村に移住して映像・WEB制作会社を立ち上げました。改修し住み始めた自宅兼事務所の裏山が放置されたすだち畑でした。せっかくのすだちをこのままにしておくのはもったいないと感じ、「常会」などで村のすだち農家の方に教えてもらいながらすだち作りや養蜂などにチェレンジしています。