すだちと他の柑橘類を徹底比較!

ゆず、ゆこう、カボス、レモン、ライム、そしてすだちなど、直接的に果実を食すよりもその香りや強い酸味を利用して他の食品への調味料として使われる柑橘類のことを「香酸柑橘類」と呼ばれます。香酸柑橘類はそれぞれが持つ独特の風味があります。ここではすだちと、その他の香酸柑橘類の魅力を徹底比較してみました!

酸味の比較

香酸柑橘類の味は酸味と、各果実の持つ特有の清々しい香りがミックスされたものでしょう。まずは各果実の酸味を検証してみました。もちろん、柑橘類は熟成するにつれて酸味が弱くなり、さらに同じ種類の果実でも実ごとに酸味は違ってくるので絶対的なものではありません。ここでは一般的に販売されている熟成度の果実で比較になりますので予めご了承ください。

それぞれの果汁を口に含むとすっぱさが口中に広がり、そしてそのすっぱさが継続します。まったりとした酸味が特徴と言われているゆこうはすっぱさそんなに長続きしませんが、ライム、すだち、かぼすはすっぱさが徐々に強くなりすっぱい顔になりました^^;

風味の比較

すだちの風味

すだちの風味は果汁を搾っているときにほんのり香ってきます。凛とした強い酸味の中に優しく少し丸みを帯びた風味があります。

かぼすの風味

かぼすの風味はよく言われるように少しすだちと近いものがありますが、強い酸味のなかにすだちのよりまったりとした風味があります。

ゆこうの風味

ゆこうは酸味が少ない分ほのかで爽やかな風味が特徴的です。かぼすを薄めたような淡い香りが心地よいです。

レモンの風味

ご存じのとおり、レモンはすーっと透き通るような強い風味と、口に入れた時のピリッとした酸味も含め上の3つの果実とは大きく異なります。

ライムの風味

ライムの香りはレモンと比べると少し淡くなります。レモンよりも若い段階で収穫されているのでピリッとした酸味が強くなりますが、淡いながらもフレッシュで心地よい香りが特徴的です。

ゆずの風味

黄色く熟れてから出荷されることが多いゆず果汁は酸味がかなり中和されている分、ゆずにはすだちとは異なり少し甘い爽やかな風味があります。すだちとは違った楽しみがあります。

すだちとかぼすは似ている?

すだちとよく似ているといわれているものとしてよくあげられるかぼすですが、実際に仕入れて比較してみるとけっこう違います。特に果実のサイズはかぼすの方が大きく、見た目だけでいうとすだちよりもゆこうに似ています。酸味はかぼすの方が若干強く、風味はかぼすの方が少しまったりとしています。2つの搾り酢は大きく違うというわけではありませんが、違った楽しみ方がありそうです。